厚生労働省所管の雇用関係助成金の中でも、比較的利用し易いのがキャリアアップ助成金ではないでしょうか。本助成金は、パート等の非正規従業員を正規雇用化すると、対象労働者1人につき数十万円単位で助成される(金額はケースによって異なる)というものです。

しかし、本助成金は非正規従業員の正規雇用化だけを対象にしたものではなく、その他にも複数のコースが存在します。また、今年の4月から内容の変更も実施されています。

その変更の1つが、諸手当制度共通化コースの新設です。これは、パート等の非正規従業員等に対して、正規雇用従業員と共通の諸手当制度を新たに設けて適用した場合に、制度導入助成として1事業所あたり一定額(38万円等)を助成するというものです。

対象となる手当は何でも良いわけではなく制約がありますが、従業員の処遇改善により定着を目指す場合は、この諸手当制度共通化コースが使えるかもしれませんね。