今年度の中小企業白書、小規模事業所白書では、経営者(事業主)の高齢化、事業の休廃業・解散などについて取り上げられています。

それによると、1995年から2015年の20年間で経営者の平均年齢が47歳から66歳へと上昇したとのことです。また、倒産件数は近年減少していますが、休廃業解散の件数は増加しており、2016年には過去最高となったようです。休廃業又は解散をした事業所の内、経営者の年齢が60歳代以上の割合は82.4%にも達しています。

白書の内容から見て取れるのは、この20年間で経営者の交代が行われず経営者が高齢になり、事業承継できずに休廃業・解散に至る事業所が多い、ということです。

後継者はすぐに見つかるものではなく、外部から探してくるのも内部で育てて昇格させるのも、とても時間がかかります。事業の存続のためにも、早い時期から計画的に事業承継(後継者探し等)を進めることが重要です。