安倍首相は1月22日、衆参両議院で施政方針演説を行いました。その内容が翌日の新聞で紹介されていました。「働き方改革」が注目を集めていますが、私は以下の事項に注目しました。

先ず一つ目は「生産性革命」の中の(中小・小規模事業者の生産性向上)と言う項目です。この中で、『中小・小規模事業者の皆さんは、深刻な人手不足に直面しています。キャリアアップ助成金を拡充して、人手確保を支援することと併せ、生産性向上に向けた攻めの投資を力強く支援します。』というフレーズが出てきます。特定の助成金の名称をわざわざ挙げていることに少し驚きますが、キャリアアップ助成金がさらに使いやすく、有益なものになると期待したいです。

更に、『三年間で百万者のIT導入を支援します。・・・(略)・・・ 積極的に取り組む自治体では、ものづくり補助金持続化補助金による支援を重点的に実施します。』と続きます。こちらも特定の補助金の名称が挙げられており、中小企業にとっては期待できる内容ではないでしょうか。

そして、「地方創生」の中の(観光立国)という項目では、『明治時代に建設された重要文化財の一つである旧奈良監獄は、三年後にホテルへと生まれ変わります。』というフレーズが出てきます。普段は認識していない地元の観光資源を、このように取り上げてもらうと新たな「気付き」になりますね。

施政方針演説の内容は首相官邸のホームページで見ることができます。