経営理念や経営ビジョンは企業の規模や業種に関わらず、全ての企業にとって経営の基本・拠り所となる重要なものです。その重要性は既に多くの書籍やコンサルタントによって提唱されており、トピックとしては決して目新しいものではありません。
しかし、中小企業では自社の理念やビジョンが明確になっていない(明確化できていない)ケースがまだまだ多いのではないでしょうか。理由としては、日々の業務に追われてそのようなことを考える余裕がない、理念やビジョンがどう売り上げに結び付くか分からない・・・、など色々考えられます。
上記のような理由があるにせよ、やはり理念やビジョンは会社を経営していく上では対外的(対顧客、対取引先、対金融機関等)にも対内的(対従業員)にも不可欠なものです。中小企業こそ自社の経営理念を明確に打ち出し、ぶれない経営を行うことが重要なのです。
経営理念に関する興味深い調査報告があります。中堅企業研究会は複数の中堅企業の事例を調査し、『強い中堅企業のかたち 中堅企業研究会レポート2014』という報告書をまとめました。その中で、成功している中堅企業では経営理念が競争力の源泉になっている、経営理念を社内にしっかり浸透させている、と述べています。上記は中堅企業についての報告ですが、中小企業にとっても参考になるのではないでしょうか。