リクルートワークス研究所は、民間企業の2015年度上半期の中途採用実績と2016年度の見通しを調査、発表しました。それによると、

  • 2016年度の正規社員の中途採用見通しは「増える」(14.1%)が「減る」(3.7%)を大きく上回り、従業員規模別でみると小規模企業(5~99人)と大規模企業(5,000人~)で特に、「増える」が「減る」を大きく上回っています。
  • 業種別でみると、飲食サービス業(39.5ポイントのプラス)や情報通信業(同16.2ポイント)、小売業(同14.5ポイント)などで「増える」が「減る」を上回り、人手不足が顕著な業種を中心に採用意欲が高いことが分かります。
  • 調査結果では、2015年度の上半期に中途採用人員を確保できなかった企業は46.7%もありました。特に小規模企業では49.2%と高い値になっています。業種別にみると、建設業(51.7%)やサービス・情報業(50.5%)で高くなっています。
  • 2015年度の上半期に中途採用人員をどのように確保したか、という調査では「未経験者も採用対象とした」という回答が最も多く、以下「対象年齢の幅を広げた」、「経験・スキルの基準を下げた」、「給与などの処遇条件を高めた」の順となっています。金銭的な処遇を上げるよりは、採用基準を下げて人を確保する、という流れのようです。

その他、調査結果の詳細はこちらを参照ください。